胃もたれ、胸焼け、胃が痛い原因 逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは

「逆流性食道炎」とは、胃酸が食道に逆流することによって起こる病気の名称です。

食道という部位は、口と胃をつなぐ菅です。基本的には口から胃に向かって、一方通行に食べ物や飲み物が流れるようにできています。食道と胃の境界は「下部食道括約筋」という筋肉がふたの役目をすることで閉じられており、口から入った食物が胃に向かう時に開きます。

胃の中には強い酸性を持つ胃酸と、消化酵素を含む胃液が分泌されています。胃液は食べ物の中のたんぱく質を分解して、小腸での吸収を助けるように、おかゆ程度の硬さにする機能を持っています。

胃の内部は、胃酸に耐えられる粘膜を持っていますが、食道には、この強力な酸を防御する能力がありません。そのため、何らかの原因で胃酸が食道に逆流すると炎症を起こしてしまいます。さらに、胃酸はたんぱく質を分解する酵素を活性化する働きを持っていますから、これも食道にダメージを与えます。

これが繰り返されることによって、食道の粘膜がただれたり潰瘍を起こしたりし始め、胸やけ・呑酸のような不快な症状を感じるようになります。このようにして起こるのが「逆流性食道炎」という病気です。

どんな影響があるの?

「逆流性食道炎」は上記のようなメカニズムで発症し、げっぷや胸やけなどの不快な症状を引き起こします。この病気は、以前は年少者や高齢の方に多く見られるものでしたが、近年は若い人にもしばしば見られるようになりました。食生活やお仕事、家庭環境のストレスなども影響しているとも言われています。

この病気にかかると、胃の逆流感があって熟睡できないことがあります。あるいは食べたいものが食べられず、栄養摂取に偏りが生じやすくなるケースも見られます。このような日が続けば当然気分がさえなくなっていくでしょう。人によっては日常生活や勉強、お仕事にも支障をきたします。また、放置すると潰瘍やがんにかかるリスクも上昇しますので、しっかりと治しておくことをお勧めします。

逆流性食道炎の症状

「逆流性食道炎」にかかると、具体的には以下のような症状がみられます。
●胸やけがする
●呑酸(どんさん:のどの周辺や口の中が酸っぱい。胃の内容物が逆流する感じがする)
●お腹が張る
●のどに違和感がある
●胃がもたれる
●しばしばげっぷが出る
●よく咳き込む
●胃が痛む

検査には、胃カメラ(胃内視鏡検査)を行い、食堂と胃を観察します。

胃カメラについて >

逆流性食道炎の治療

「逆流性食道炎」の治療は、手術を行う場合もありますが、一般的にはお薬で行うことがほとんどです。主要な薬としては以下の3種類がありますので、それぞれの特徴を説明します。

プロトンポンプ阻害薬(PPI

この薬は胃壁の細胞の中にあるプロトンポンプという酵素に結合します。プロトンポンプは胃酸を分泌する作用を持っていますが、プロトンポンプ阻害薬はその分泌を抑え気味にすることで、食道に胃酸が逆流することによる障害が起きることを防ぎ、胸やけなどの不快な症状を緩和します。また食道にできた炎症を減らす効果も期待できます。

H2ブロッカー

これは正式にはヒスタミン受容体拮抗薬というお薬です。ヒスタミンはガストリン、アセチルコリンと共に胃酸を分泌させる化学物質ですが、胃酸を出す命令が他の二つより強く、H2ブロッカーはこの点に着目したお薬です。PPIと同様に胃酸の分泌を抑え気味にして、逆流性食道炎による自覚症状を焼失させ、炎症を取り去るというアプローチ方法をとります。

アルギン酸塩

逆流性食道炎の治療について注意したいのは、再発のリスクが低くなるまで継続するということです。お薬の服用によって自覚症状が無くなったとしても、食道内に炎症が残っていることがあります。また、この病気は完治する前に治療を中止した場合の再発率が6ヶ月以内で9割近いというデータもあり、非常に再発しやすいことでも知られています。

これらを踏まえて、医師にお薬を処方された際に指示された服用期間を守って完治することを基本として、炎症を完全に取り去って維持できる状況になることを目指しましょう。もし早くやめたいという場合は、個人で判断することなく、医師に相談するようにしましょう。

日常生活の工夫と改善を

「逆流性食道炎」は、治療によっていったん治癒したとしても再発しやすいことで知られている病気です。この病気は生活習慣に左右される面もありますから、好ましくない習慣を改めたり、日常生活の中で注意したりすることによって再発のリスクを減らすことも出来ます。注意したい項目を以下にまとめますので、是非参考にしてください。

●眠る時に腹部から上を少し高くする
●背筋を伸ばし、前かがみになる時間を減らす
●食事の際によく噛んでから飲み込む癖をつける
●ベルトなどで腹を締めすぎないようにする
●アルコール、炭酸飲料の過度な摂取を避ける
●暴飲暴食を避け、腹八分目の食事をするよう心がける
●内臓脂肪の蓄積、肥満に気を付ける
●脂肪分が多い食品や胃に刺激があるものを控える

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■土曜午後は、大腸肛門病専門医の代診となります